最近、コラムサボり気味だったんで、久しぶりに気合いれていきますね。今回は、多分、誰もが少しは興味あったりする、しつこい勧誘についてのコラムです。いろんな英会話関係の掲示板でも、○○○は勧誘がしつこいとか、○○にちょっと話をききに行っただけなのに、その後、何回も電話がかかってきていやになっちゃうとか。しつこい、電話は、しばらくするとかかって来なくなるけれど、一番、困るのは、「その場で決めて下さい」という、即決を迫ってくる勧誘員。いますよね。たねぞうは、これ自体は、悪いとは思わないのですが、気の弱い人で、もしそのスクールの内容を満足していなかったら、きっぱり断るのって勇気いりますよね。英会話スクールの勧誘の是非を問う前に、どんな、会話がなされているのかたねぞうの体験をもとに、ちょっと脚色して、シミュレーションしてみましょ!今回のシミュレーションは極端な例です。その方が判りやすいと思いまして。
●アンケート記入→スクール見学→システム説明→お金の説明
→ここから始まるエンドレスの勧誘トーク
勧誘員の女性: どうですかたねぞうさん。内容は気に入りました?
たねぞう: はぁ、いいと思います。
勧誘員の女性: それじゃ、お金はどうですか?一括だったらちょっと大変だと思いますけど分割だった今後のご自分への投資として、お支払いできそうな価格でしょうか?
たねぞう: はぁ、なんとか。
勧誘員の女性: それじゃ、これをいい機会にがんばってスタートしてみましょうか!!(申込み用紙をテーブルの上に出し、ボールペンで署名をすすめる)。
たねぞう: はぁ、ちょっと考えたいんですけど。いきなり、ここで決めるっていうのもちょっと・・・。
勧誘員の女性: そーですよね。いきなりですもんね。
たねぞう(心のつぶやき): ほう、動揺せずに、同調するとはなかなかやるな、おぬし!
勧誘員の女性: たねぞうさん、もしかして、他のスクールとか気になっていませんか?たくさんみてから判断したいですもんね。
たねぞう: ま、そりゃ、そうですね。
勧誘員の女性: (他のスクールの特徴がのった、英会話スクールの比較評のコピーを出して)、だって何箇所も回るのって大変でしょ。私も英会話スクールで仕事しているから、その道の一応プロですから、よかったら、この資料をご覧になって。(と、レッスン単価、期間など、結局自分のスクールが一番優れているという結論に持っていく)
勧誘員の女性: たねぞうさん、いろんなスクールを見学したところで、もし、それで身につくのだったら、見学するのをお勧めしますよ。でも、東京だけでも100校以上のスクールがありますし、全部見たところで、きりがないですよね。
たねぞう: はい、そうですね。
勧誘員の女性: つまるところ、もし、私どものスクールの内容が納得できるもので、金額もやりくりできる範囲だったら、あとは、何が必要か、判ります?
なねぞう: ん〜、なんですかね?
勧誘員の女性: そ・れ・は・・・一歩を踏み出す勇気ですよ。だって、人間って、私もそうなんですけど、考え始めるとマイナス方向にしか考えないでしょ。つまり、「考える」という思考そのものが、マイナス方向にむかっているんですよ。だって、考えることは、「お金は大丈夫かなぁ〜」「続くかなぁ〜」「身につくのかなぁ〜」とか、全部マイナス方向じゃないですか。
たねぞう: ま、そりゃそうだ。
勧誘員の女性: 考えること自体がマイナス方向ってことですから、「前向きに考える」という言葉自体が変なんですよ。前向きに本当に考えられるんだったら、みんな、スタートしちゃいますからね。
たねぞう(こころのつぶやき): だんだん訳のわからぬ論理展開になってきたな!ついにくるぞ!
勧誘員の女性: たねぞうさん、(たねぞう注:このあたりから、呼びかけが頻繁になる)ご自宅に帰って考えるとですね、なかなかきっかけが掴めないというのは、そういうことなんですね。結局、せっかくこうやって英語を身につけるきっかけを掴みそうになっているのに、ちょっとした不安に負けちゃうなんて、もったいないですよ。
たねぞう: そうですね。でも、世の中、衝動買いをしてあとから後悔することありますし、やっぱりじっくり考えないと。
勧誘員の女性: なるほど、それは一理ありますね。
たねぞう(こころのつぶやき): 相手にいきなり反論せずに、一応認めるとは、まだまだ余裕しゃくしゃくだな、おぬし。
勧誘員の女性: でも、衝動買いって、その場で欲しくなったものでしょ。英会話はたねぞうさんにとって、今日、この場で、できたらいいと思うようになったものですか?違いますよね、以前から、できたらいいなぁとは思っていたけど、行動ができてなかったものですよね。
たねぞう: はい (お、うまく返しやがったな)
勧誘員の女性: たねぞうさん、要するにね、きっかけがなかったんですよ。そうでしょ。でもそのきっかけを掴むって、多少の勇気がいるんですよ。皆さん、ホントにできるかどうか不安ですもんね。絶対できますなんて保証があれば、みんなやるけれど、そんなもの無いし、保証がついてないから、価値もあるんですよ、やりとげればね。
たねぞう: そうですね。
勧誘員の女性: たねぞうさん、今はとても不安で悩んでいらっしゃると思います。でも、悩まなくなる方法ってどうするのかご存知ですか?
たねぞう: えっ、どうするのですか?
勧誘員の女性: そ・れ・は・・・決めちゃうことですよ。人間ですね、どんな行動も、まず、心に決めてから行うんですよ。例えば、ここのお茶、飲む前にこころの中では、「飲むぞ」と意識してないかもしれないけれど、決めているんですね。やろうとする行動に価値があればあるほど、決めるのに不安もあるものです。でも、いったん決めてしまえばどうですか?例えば、うちに通っている生徒さん、さきほど見学しましたけど、あの人たちの中に、悩んでそうな人たちいました?
たねぞう: いや、いませんでしたね。
勧誘員の女性: でしょ、たねぞうさんだって、もし、やるって決めたらどうですか?やるんだったら、絶対身につけるぞ、満足するまでがんばるぞ、お金もがんばるぞ、って思うでしょ。だって、やると決めたんですから。
たねぞう: そうですね。
勧誘員の女性: 結局、英会話をできるようになるかどうかって、単に、こころに決めて、行動を起こすかどうか、単にそれだけのことなんですよ。そして、決めるためには何が必要でしょう。どうして、たねぞうさんは、今まで、英会話できたらいいなとは思っていても、行動を起こしてなかったんでしょう。
たねぞう: ???
勧誘員の女性: そ・れ・は・・・きっかけがなかったんですよ。きっかけがなければ、そりゃ、スタートでにないですもんね。だから、あとは、このきっかけを掴もうとする、たねぞうさんの前向きな気持ちだけ。たねぞうさん、その前向きなお気持ちを「今」大切にしてやったらどうですか?
たねぞう(こころのつぶやき): きっかけ論法で、2重の畳み込みだな。なかなか説得力あるな。おぬし、結構売上あげてるんだろうなぁ。たいていの気の弱い人はこのあたりで、サインするんだろうなぁ)
たねぞう: でも、これがきっかけとしたら、これは人にプッシュされてのきっかけですよね。結局、本来自発的なものじゃないと思うんですよ。本当に、自分からやろうと思えば、いくら考えても前向きには考えられると思うんですよね。 (さぁ、どうくるか?)
勧誘員の女性: たしかにおっしゃる通りです。もし、たねぞうさんが、本心でそのようにお考えなら、私は何もこれ以上申し上げることはないんです。
たねぞう: ???
勧誘員の女性: でも、大変失礼にあたるかもしれませんが、そのようなお考えでは、いつまでたっても英会話など、身につけられないと思いますよ。というのは、結局、できない皆さんというのは、「英会話は身につけたい、でも、けれで、やっぱり〜」って、これって、言い訳ですよね。言い訳をする限り、物事はスタートなんでできる訳はありませんから。極端な話、「英会話をスタートしたい、けど、明日、交通事故にあって死ぬかもしれない」なんて考えていたら、一生できませんし。できない理由を言い訳と呼びますし、たねぞうさん、もしかしたら、今までの人生で、何度その言い訳でチャンスを逃がしたことでしょうか。。。(余韻を持った間)
たねぞう(こころのつぶやき): 正論には違いないけど、だんだん、あーいえば、こーいうになってきたような。
勧誘員の女性: たねぞうさん。私は思うんですよ。きっかけは、人から与えられるものでもいいんじゃないかって。だって、いままで、たねぞうさんの考え方を形成してきたのは、何らかの形で、外部から、例えば学校の先生とか友達とか、書籍とか、から影響を受けていますよね。決して、自分1人の考えのみで、今のたねぞうさんは「ここに在る」はずはありません。先程、人から押されて何かをやるのはあまり好きじゃないようなことおっしゃってましたけど、私は、外部からいい影響を受けてなんらかの行動を起こすきっかけにするのは、全然悪いことではないと思いますよ。
たえぞう(こころのつぶやき): この人は、底がないなぁ。つかれてきた。つまり、説得=外部からの良い影響とすり替えているわけだな。
勧誘員の女性: たねぞうさん、私も、無責任ではありません。けっこう、初対面の人に対してこのようなことをいうのは勇気がいるのですが、私も仕事として、真剣に取り組んでいます。英語をできたらいいなと思う人に、実際にそのような行動を起こしてもらうのが私の仕事です。責任もあります。たねぞうさん、がんばれる自分と、がんばりたくない自分。どちらをご信頼できるかどうか、また、どちらをご信頼したいと思いますか?もし、がんばれる自分を、また、いままでががんばれる自分ではなかったとしたら、たった一歩を踏み出すたねぞうさんの気持ちを信じてみてあげたらどうですか!!!(目頭に涙)。決めるのはいつでもできます。でもいつでもできるからこそ、難しいことなんです。不安にいつまでもお付き合いしても、なんの意味もないです。そろそろ、良い意味で踏ん切りをつけて、頑張りましょう。
たねぞう(こころのつぶやき): 演技派だなぁ。本心で言っていたら申し訳ないけど。
と、まぁ、こういうふうに進んでいくわけです。さすがに、ここまで精神論で押すところは最近は某○○○ぐらいしかないと思いますが、目をうるうるさせて、こういうセリフ語られると、「悪い事じゃないしやってみようかな」と思うますよね。とりあえず、延々と続けると終わらないので、この辺でシミュレーション終りますね。たねぞうは、精神世界の論法は結構強いので、この女性の説得を、きり返すことはできるのですが、女性の涙には弱いんです。
たねぞうは、勧誘自体は、悪いとは思っておりません。要は、度合いの問題だと思います。次回のパート2では、「勧誘の是非」をまとめてみようかと思います。
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