33号さんより、以下のご質問を「教えてたねぞう!」コーナーより頂きました。ご本人様のご了承を得て、公開させていただきます。33号さんは大学生ですが、やる気があまり起こらないとお悩みのようです。回答に非常に苦慮しました。
===33号さんよりのご質問(2004/3/209:45am)=== 初めまして、たねぞうさん。もうすぐ、大学の3回生になる33号です。前々から、英語力を付けたいと漠然と思っていました。英会話スクールや語学学校は、お金がかかるから・・・という先入観があり、システムや料金など詳しく調べもせずに通えないと決めつけていました。自分なりに勉強をしていこうと思い、英語学習本を調べて続けられそうなものを買いました。そこまでは、いいのですがそこからが問題なのですね・・・。もうお解かりいただけると思いますが、継続できません。自分で言うのもなんですが、私の通っている大学というのは、お金があれば入学出来ると言われることもあるぐらいの学校でして、大変、賢くございません。特別難しい授業もなく、レポートが出る回数も少ないです。そんな大学ですから、学校の勉強が・・・ということはありません。アルバイトも長い休みにしかしてません。
では、なぜ継続できないのか。
@私の英語に対する情熱が足りない
A楽をしたい
B性格上、差し迫られないと出来ない
と、言うのが自分で気付いている理由です。
ハッキリ言って、基礎もありません。文法が嫌いです。高校までの英語は、勘とひらめき、そして、日本語のセンスで乗り切ってきました。自分の解る部分から、推理してこういう風な訳にすれば自然な文章になる、と考え答えます(検討違いな時も多々ありますが・・・)。なので、穴埋め・英作のマイナスを長文読解とリスニングで稼ぐといった感じです。基礎がないので、自力でするにもすぐにつまずきます。そして、やる気を失くします。こんな、感じです。そして、1冊を終わってもないのに次の本に手を出してしまう・・・という、どうしようもない状態です。
今年から、就職活動が始まります。就職活動を考えると大学生ほど時間のある時は、ないと改めて思いました。自力でなんて言ってるといつまで経っても無理だと思い、(大学2年間で、本を4冊はムダにしています・・・)この春休みのバイト代を使って、学校に通うことにしました。そして、学校を探しているなかで、たねぞうさんのHPにたどり着きました。英会話に!という思いではなく、英語に!と言った方が私の気持ちに近いように思います。また、基礎もないことを考えるとTOIEC対策講座などの方がいいのではないかと考えているのですが、どうでしょうか?
どのようなプラン(?)を考えて、学校を決めるべきか、イマイチよくわかりません。ただ、自分の性格を考えると、少々厳しい所がいいと思っています。今回は、自分で稼いだお金ってところで、やる気は少々違いますが・・・。私には、将来こうなりたいっていうものがありません。このことも、@私の英語に対する情熱が足りないっていう事につながっているのだと思います。英語がそばにある仕事への憧れは、あります。けれど、行きたいの!!というわけではないという中途半端さです。今、一番英語を使いたい理由は、高校の時に留学で来ていたオーストラリアとマレーシアの友達と英語でメールすることです。今は、向こうがある程度日本語が通じるので、ローマ字なもので・・・。長くなりましたが、アドバイスを頂けたら嬉しいです。退院早々スミマセン。体にお気をつけてください。それでは、失礼いたします。
33号
===たねぞうの回答(2004/3/24)===
33号さん、こんにちは。英会話スクール研究所のたねぞうです。今回のご質問ですが、まず、お返事が送れてすみませんでした。仕事に追われ、冷静に考える時間がなかなかとれず、お時間かかってしまいました。まず、質問内容を簡単にまとめますと:
1、英語を身につけたい
2、でもやる気が無い
加えて、ご自身では基礎力がないと判断されている
どうすれば、よいでしょうか???
上記で、だいたいご質問のポイントとなっているでしょうか。英会話スクール研究所としては、非常に難解なご質問に、思わずギブアップしたいところですが、そこは、焼酎パワーを振り絞り、なんとかご回答してみます。私も似たような難題を医者に言ったことがあります。それは、「先生、お酒を飲みたくなくなる漢方薬を処方してください。」でした。先生は、一瞬、あっけにとられポカンと口をお開きになりましたが、そこは医者としてのプライドがあったのか、3秒後には「やってみましょう」とお答えになり、結局処方された漢方薬は、胃腸薬でした。胃腸薬ですから、どんどん飲んでも平気になり、逆効果でした。
このような、経験豊富なたねぞうですから、33号さんの、ご質問にもなんとかして、お答えできるはずだと信じ、今、書いております。まず、セオリーに乗っ取って、やる気を出すサプリメントを少々ご紹介します。
1、ホスファチジルセリン(大豆に多く含まれます)
2、亜鉛(牡蠣に多く含まれます)
上記は、脳の活性化に効果があると噂されている成分です。ただ、33号さんにも、英会話に限らず上記食材は、やる気がでそうですのでお勧めですね。ただし、まだ、うつ状態にはなっていないようなので、無理やり、三環系抗うつ剤のアナフラニールをはじめ、デプロメールなどの、お薬を飲むのは時期尚早です。
と、冗談はここまでにしておいて、何事においても、やる気を出すには目標が必要です。英会話が、単に好きな人もいます。中には、英会話習得欲が人間の三大欲求(食欲、性欲、睡眠欲)を超えてしまっている方は特殊として、何がしかの、目標があるからやる気もでるわけです。
やる気がない場合は、外罰を与えてやる必要があります。外罰により、強制的に、やる気というより恐怖感をあおり、行動に起こすパターンです。しかし、33号さんの場合は、縛ってくれる環境でもありません。ご自身でもおっしゃっておりますが、自分で稼いだお金で通えば、やる気は違うかもと。しかし、やる気の程度にもよりますが、自分で稼いだお金でも、目に見えた進捗、成果がでにくい英会話の場合は、外罰としては有効ではないかもしれません。人間、言い訳だけは、どこにいっても上手にするように、「パチンコで負けたと思ってあきらめるとか」、私など、毎日このセリフをいって生活していた時期もありました。
自己肯定感という言葉をご存知でしょうか?自分の中にしっかりと(無意識にせよ)生きている価値を見出している状態と定義できるかもしれません。広義で使うと、そのような意味だと思いますが、人間というものは、行動に及び何かを達成していく過程で、自己肯定感が高まっていく動物なのかもしれません。失敗ばかりしていると、自分の人生が無意味に思えてくると言えば判りやすいでしょうか。
さて、人間行動を観察してみると、行動を起こす前に必ずやっていることがあります。それは、心の中で(既に)「決めている」(硬い言葉で決断)状態にあります。起こそうとしている行動が難しいことであればあるほど、決めるということは難しく、意図的に、また大きな意志力も必要になります。逆に、たやすいことはほどんど、自分で決めているという意識さえなく行動に移せます。33号さんに、無理して意志力を働かし、決断を促しているわけではありません。往々にして、そのような意志力は、3日後には屁のつっぱりに変化しているものです。3日坊主ですね。
では、とりあえず、何も考えずに英会話スクールにとにかく通うというのも一案です。33号さんの性別が不明なので、例えが変かもしれませんが、もし、そのスクールのインストラクターがジョニーデップだったら、あとからやる気も沸くケースも考えられますが、ユルブリンナーでしたら、逆効果かもしれません。33号さんが、「自分でできると思える範囲」内での目標を持つ事が私は大切だと思います。無理をしたら、英会話のような成果の見えないものは長続きしないものです。特に、33号さんのような性格で、ご自身でおっしゃっているように、「勘とヒラメキで乗り切って来た」方でしたら、なおさらです。
では、自分でできる範囲の「期間」、外罰としては自分で稼いだお金で通える「予算」で、目標設定をするための、何かが必要になるとたねぞうは思います。その、何かなのですが、ご自身の英語に対する意欲を高める方法としては、一番手っ取り早いのは、海外旅行です。33号さんも留学をご経験されていらっしゃるので、ご理解頂けますよね。(※たねぞう注:これは、たねぞうの勘違いでした。海外から友人が留学されたのが事実)さらに、その留学で知り合ったお友達とのコミュニケーションを計るために、今、少しはやる気をお持ちですよね。ここでは、ご予算の関係もあると思いますが、3日間でもいいと思いますので思い切って海外旅行などいかがでしょうか?もちろん、思いっきり英語圏が好ましいのですが、ご予算の関係があると思いますので、東南アジアなどの日本語の通じないような、片言英語でOKの地域など選んだらどうでしょう。
ガイドさんなど使わずに、ご自身で海外を練り歩き、英語で困る体験をしたり英語が通じてうれしい体験をしたり、そのようななかで再度、やる気(モティベーション)を復活させるというのはどうでしょうか?私ぐらいの年齢のオヤジになると、「歌舞伎町の外人バー」をお勧めするのですが、33号さんが女性のような気もしますし、ましてや大学生なので、お勧めするわけにはいきません。ましてや、歌舞伎町2丁目のゲイバーなんて論外です!!
いろいろバカなことも交えて書きましたが、私は「33号さんができる範囲の英会話能力(英語)の向上につながるアクションをおこすこと。それが難しいのであるならば、さらに、下がって、そのアクションを起こすきっかけとなるトリガーとなるアクションを探すこと。海外旅行などは、英会話以外でも楽しみとなるので、ぴったりだと思います」。参考になったかどうか判りませんが、以上でご回答とさせて頂きます。
たねぞう@英会話スクール研究所
===過日、33号さんより、メールをいただきました。留学はやはり無理とのことで、あんまり参考にならなかったようです。ごめんなさい。たねぞう自身でも、回答を読み直してみて、ちょっとずれてるなぁと反省しました。また、33号さんのご返信のメールに:
とりあえず、ホスファチジルセリン摂取のために明日から、
豆乳を毎日飲みます(笑)!!!調整豆乳と無調整豆乳、
どっちの方がいいですか?
というご質問がありましたので、この場をかりてご説明しますと:
調整豆乳は飲み口を良くするために、生クリームなどの添加物が入っており、無調整豆乳と比べるとカロリーや脂質が高くなっております。また大豆の微量栄養素が製造工程で若干失われていると考えられます。無調整豆乳は、カリウムやマンガンなどの大豆そのものの栄養素が損なわれずに含まれているのでよいのですが、味には好みがあります。従って、考え方によってはどっちもどっちなのですが、やはり、無調整豆乳をお勧めいたします。
たねぞう@英会話スクール研究所
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