こんにちは、皆さん。入院中のたねぞうです。ちなみに現在は、超アナログ生活を送っています。集中治療室に入れられてインターネット接続は全くNGです。パソコンの持ち込みもダメで(トホホ)、家族にコンテンツの原稿を手紙で渡し、アップロードしてもらってます。で、この家族というのが、はじめ人間ギャートルズを、現代にワープさせたような人間で、アップロードの方法を教えるのに何時間かかったことか・・・。
そんなこんなで、皆様には更新の遅れなどご迷惑をおかけしますが、今後とも宜しくお願いします。
さて本題に入りましょう。今回は前置詞、副詞という、これもなかなか捕らえどころのない品詞についてのコラムです。前置詞といっても、"in" "on" "over" "through" "at" "for" などと沢山ありますよね。用法によっては副詞にもなる前置詞もあります。
例えば
a book on the desk. (前置詞)
Try it on. (副詞)
ここでは、前置詞、副詞の違いには触れませんが、on ひとつをとってみても、辞書を引くと、その用法意味は、吐き気を催すほど掛かれてあります。皆さんも一回くらいは英文を聞いたり読んだりして、"on"という単語が、辞書の中のどの用法で用いられているのか調べたことありませんか?この前置詞(副詞)について理解するには、その概念イメージをいかに英語脳に多量にインプットしているかにかかっているとたねぞうは思います。つまり「〜の上に」という和訳だけでは、"on"は語れないのです。"on"を語りだすと、その概念を語れるぐらいにならないと英語の味が染みてこないわけです。前置詞の概念を教えている書籍も沢山あります。
"on time "と"in time"を図を使って解説していたり、"get
on a bus"と"get in the car"の違いを上手く説明していたりする書籍も多数あります。そのような、各前置詞(副詞)についての解説は、専門の書籍を参考にしてもらって、ココではたねぞう自身が、実際経験した"on"について紹介してみます。
たねぞうは若い頃(おっと、今でも若い)、彼女がおりました。その彼女は、たねぞうを振りほどき、何とオーストラリアにワーキングホリデーに行くと言い出し、なんと本当に行ってしまいました。当時のたねぞうはその彼女のことを心配し、毎日国際電話をかけていたものでした。
ある日、彼女のアルバイト先に電話したことがあります。"May
I talk to (彼女の名前)?"と聞いたところ、その店員さんは
She is on a customer.
と答えたのです。この見事な"on"の使い方にたねぞうはシビレてしまったのです。なんて簡単な英語なんだろう。そして簡単な英語で、状況をここまで的確に表現しているのだろう!!と。
つまり彼女は接客中です(だから今彼女は電話に出れない)ということを
、そのネイティブの店員は、"She is on
a customer." で伝えたわけです。(ついでに「彼女は席をはずしてます」は"She"s
not around."でOK。便利な表現でしょ)くっついている状態を表す見事な"on"。それも一生懸命に接客をしている姿がありありと目に浮かぶ"on"の使用例です。もちろん"She
is with a customer."でも意味は同じでしょうが、一生懸命接客している姿が目に浮かびます。話はそれますが、"on"と"with"は言い換え可能なケースがあります。"Get
money on you?"の"on"も"with"の変わりによく使われますよね。
辞書でonの用法を全部見てください。何かしら共通の概念が見えてきませんか?そして、onを前置詞に取る動詞を思い出すと、"grow
on" "depend on" "dump on" "sponge on" "live
on" "base 〜 on 〜"など何か似たような匂いがしませんか?それから"hung
up on me"の"on"など、もちろん辞書の用法では別々の所に使用例と共に載っているでしょうが、やはりここにも何か共通の匂いを感じませんか?この匂いこそが"on"の概念であり、「〜の上に」という和訳だけでは片付けられないのです。え?"hung
up on me"と"on and on"の両方の"on"に共通する"on"の概念があるのかって?そんな突っ込んで聞いてくる人もきっと居るでしょう。困りました。何て答えましょうか?(10分考え中)。はい。"on"を英語脳に多量に"input"して"on"を「〜の上に」ではなく"on"は"on"そのままでとらえられるようになれば、答えは自ずと判明するでしょう(あ〜、なんて上手い逃げなんでしょう)。でもたねぞうは本当にそう思います。
前置詞は"on"だけでなくたくさんあります。皆さん大人でしょうから、大人なりに理論的に各前置詞を説明している本を読んでみて、まずは理屈で理解してみてください。但し、判ることと出来ることは違います。"on"の"on"らしさを理解抜きで感じることが出来る為には、多読、多聴でそれぞれの使われ方なんとなくつかんでいってみてください。言葉はその意味を伝えてこそ言葉たるものです。"on"を「〜の上に」だけの意味で覚えていたらきっと"on"は泣いちゃいますよ。語学の習得とは終わり無き旅だとたねぞうは心底思います。常に新しい発見がある。"Native"だったら抱かない疑問を"Non-native"だからこそ抱く。だからまた面白い。たねぞうもまだまだです。
話は変わりますが、海外から自分の仕事に必要なある部品を取寄せようとしたことがありました。その部品はとても生産数が少なく、なかなか手に入らない部品です。その部品のメーカを例えばA社としましょう。納期を聞いたメールの回答は複数の取引先全て、「A社に関しては確定的にいつ納品できるかわからない」でした。この文の
「A社に関しては」の〜に関してはの部分を全ての取引先が
"With A社,〜"と"with"を使っていました。たねぞうは全ての取引先からのメールが全て"With A社,〜"と"with"を使っているのを見て、自分だったら果たしてこのように"with"を使えるか?自問しまだまだ英語道の旅は続くと落胆したのと同時に不思議と可笑しくなりました。
「習うより慣れろ」但し大人なんですから、前もって前置詞の概念を説明した書籍等で理解を深めた上で慣れる方が近道ですよ、と申し上げてこのコラムを終わりましょう。
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