こんにちは!皆さん。ただ今、入院中のたねぞうです。この病院は、今の病室ではパソコン持込が不可の為、何と手書きでこのコラムを書いています。それを家族に渡してリタイプしてもらいアップしております。この家族が、また超パソコンオンチの為、心配で心配でたまらないのですが、何とかWEBは動いているらしいです。自分のWEBを見れないWEB管理者とは、非常につらいですが、アナログ体験もたまにはいいかと半ばあきらめ気味。皆様の投稿も、全てプリントアウトして紙で確認してコメント手書きでアップしています。
と、まあ、たねぞうの近況報告はこれくらいにして、早速コラムに入っていきましょう。皆さん、山本五十六(やまもと いそろく)海軍元帥、知ってますか。太平洋戦争での真珠湾攻撃を指揮したお方です。別に私の友達ではありません。たねぞうは、見かけではまだ20代前半で通ります。こんなこと言うと、私を知っている友人は絶対「そのまま一生入院しておけ」と言われてしまいそうですが・・・。
ここで山本五十六さんを紹介したのは、彼の名言に「やってみせ、言ってきかせて、やらせてみて、ほめてやらねば人は動かぬ」が有り、カンの鋭い皆様にはもうバレたかもしれませんが、この言葉を無理矢理、英会話習得にもあてはめようと思ったわけです。つまり、英語に限らず言語習得には「まず、知ってみて、聞いてみて、使ってみて、通じてみて、体験しなければ身にはつかず」と超強引に引用してみたかったのです。子供にわざと熱いコップに触らせるお母さんもいますよね。そして、経験から、お湯は熱いから危険という事実と「あっちー」という言葉を子供は覚えていきます。
受験勉強でも、皆さんもたくさんの役立つ英語らしい表現を学んだはずです。これは「まず、知ってみて」の部分ですね。ほとんどの方は、この「知ってみて」のところで止まってしまうので、その単語やフレーズを身につけることができない。なんて、もったいない話でしょう。中学、高校、大学と、6年以上も英語を習ったにもかかわらず、日本人の英語力の無さは有名ですが、「知ってみて」で止まってしまう制度上、仕方が無いのかもしれません。今、英語教育でも、国際化・コクサイカとさまざまな工夫がなされておりますが、英語を学問として学び、受験でテストが有るから英語を勉強するというスタンスが変わらない限り、ちょっと無理があるような気もします。昔はそれでも良かったんだと思いますけどねぇ。だって、大昔は、英会話できたって意味無かったろうし・・・。会話する外国人は居なかったわけですから。会話は、「ジョン万次郎」さんに任せておいて、あとは文献の解読が必須だった時代だったのでしょうから。
なかなか話が進まないのも、いつものたねぞうコラムですが、このコラムも話を元に戻してっと。そうです。たねぞうの経験の一つを例に出して書きたかったのです。
その例とは;
I know better.
という表現です。その他の例も挙げるとキリが無いのですが(おもしろいと思う例は、今後紹介しますけど)、今回はこの表現について取り上げてみます。あ〜、やっと本題に戻れました。
確か、このI know better.という表現に初めて出くわしたのは、たねぞうが高校生の頃だったと記憶にあります。「私はよりよく知っている」??なんぢゃこりゃ〜と思い辞書を引くと
「know
better than;〜するほど馬鹿ではない」
と有りました。“ホ〜、なるほどね、そんなふうに使うんだ”と高校生のたねぞうは思い、そして、その記憶は、たねぞうの脳のどこかに休火山として格納された訳です。単に知っている状態では、自分で使うことは、よほど単純な単語レベルでないと難しいと思いますが、自分で使えるようになるためには、休火山を活火山へと爆発させることが必要です。その起爆剤こそが体験だと思うのです。どのようにして、休火山状態のI
know better〜.たねぞうの脳で爆発したのかを伝えるのが、このコラムの目的です。(本当に前置きが長くてすみません。)
それは、I know better〜.という表現を知った5年後ぐらいでしょうか。たねぞうが留学していた時でした。経営情報システムをUSAで学んでいたたねぞうは、当時20才か21才でした。その大学では寮に住んでおり、週末はビール、タンカレージンなど、よく飲んでいたものでした。その州では20才未満の人への酒類の販売は禁止されており(あっ、日本でも同じか!)、レジで自分の年を証明するIDカードを提示する必要があったのです。酒好きなたねぞうは、自分が20才以上というのをいいことに、未成年の学生に彼らの代わりに酒の購入をやってあげたものでした。ある週末、いつものようにある学生からはクアーズ1ケース、ある学生からはオールドミルウォーキー1ケース(まるで芋焼酎のような味のする超安い、まずいビール)、その他たくさんんのお酒を買いにスーパーまで行き、カートに山ほどの酒を積み、レジに立ちました。
レジのお姉さん:こんにちは・・・。(あまりの大量の酒に数秒固まっている)
たねぞう:こんにちは・・・。
レジのお姉さん:誰がこれを飲むんですか?
たねぞう:私1人ですが・・・。
レジのお姉さん:I know better.(ニヤリ)
たねぞうの頭の片隅で消えかかっていたこの表現が爆発したのは、まさにこの瞬間でした。一瞬、導火線から火薬へ火が移る0.5秒の間はあったと思いますが、レジのお姉さんの表情(ニヤリ)とI
know better.という表現(併せて私の体験)が、I
know better.を2度と忘れることの無い表現、そして自分でも使える表現へと活性化させてくれたのでした。
上記のI know better.には、和訳は多分必要なく、ニヤリという判った風なスマイルで充分でしょうが、気持ち的にはI
know (YOU) better.とYOUを入れるともっと判りやすいですね。「だまされないわよ」くらいでしょうか?そこまではっきりと訳すこともないですよね。
紙に鉛筆でコラムの原稿を書くと、ウェッブ上でどのくらいの長さになるのか、たくさんスクロールしないといけないぐらい長すぎるような気もしてならないのですが、ようやくこのコラムも終了です。これ以降、たねぞうも自分自身、I
know better.とニヤリと笑い、使ったことがあります。「知ってみて、聞いてみて、使ってみて、通じてみて、体験しなければ身にはつかず」と引用しましたけど、通じなくても、聞いてみて使ってみる(それも実際の場で)こと、その1つ1つの語句の集大成が、総合的英語力だと思います。
たねぞうも、白衣のナースを見ながら、自分を励まし(意味不明)がんばります。皆さんも、1つ1つの積み重ねを大切に英語力アップに努めましょう。
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