どうもたねぞうは頭がわるいのか、諸先生方の小難しい比較文化論を読んでもさっぱりわかりません。英語を身につくと視野が広がってうんたらとよく言われますが、とりあえず、たねぞう自身が経験した文化の違いを今回は紹介します。なにぶん、もう10年以上も前の平和なアメリカでの経験ですから、現代とは違っているかもしれませんが、そこはご了解下さい。
とあるアメリカの田舎町。スーパーがありました。会話もおぼつかないたねぞうは買い物一つするにもどきどき。また、頭の回転がわるいのか、釣銭を少しでも少なくなるように、小銭の組み合わせも時間がかかってました(なれないと25セント硬貨を上手につかうの難しかった)。
それで、あるときレジにならび、支払いをしようと、小銭を探してポケットをまさぐっていたが、どうもうまく支払いの額にかみ合わない。あせって小銭をレジのカウンタに全部出してレジのお姉さんに助けをもとめていたら、後ろに並んだ、主婦らしいおばちゃんがコインをいくつかポンとわたしの小銭に足してくれた。なんだかよくわからないうちに会計がすんだ。なにがなんだかよくわからなかったのだけど、とりあえずサンキューといって、店を後にした。
数ヶ月過ごすうちに、だんだん判ってきたんだけれど、これってあたりまえにあることらしい。レジで、ちょっと小銭が足らなかったりしたら、並んでいた人が、さっと助けてくれる。ドアを開けて、後ろに人が並んでいたら、空けたまま待っていているのも徹底していたけど、まだこれはそれ程、驚きはしなかっけど、レジでの小銭を知らない人にどうぞというのはビックリ。日本で同じことをしたら、絶対、変人と思われるかも。そんな文化ないからね。
ねたが陳腐で申し訳ないけど、こんな経験を重ねて、その土地に馴染んでいくのでしょう。そんな優しい文化(ところでこれ文化と呼んでいいのかな?)があるアメリカだが、同時に100ドル札をレジのお姉さんにだすとビックリされることもあって、それもビックリした。 |