TIE外語学院というと・・・?
突撃アンケートにて英会話スクール研究所や他の比較サイトを「大きなお世話」と突っ込み入れて頂いたスクールさんです(笑)。行ってきました。大きなお世話のたねぞうが、更にお世話を焼きに名乗りせんにゅうぅぅう!
最初に簡単に流れを書きますと、普通の一般の方と同じように入学説明を受けました。その後、とっとと逃げて帰ろうと思っていたら、「学院長」とおぼしき方が偶然現れ、TIEの独自メソッドについてお話し致しました。
んで、感想から飛ばしていきますと、「こりゃ、初心者には伝わらん・・・」。見学の際に皆さんにお配りする「失望させない英会話」という本も、書いてあることはなるほど!っと思うんですが、オモロナイ(すんません、怒らないで下さい)。書いてあることが、スコッと入ってくるなら上級者でしょうし、初心者は、読み流して終わりかなと・・・。学院長の奥様がお書きになった書籍も頂きましたが、そちらの方が読み物として楽しく読めました(フォローになっとらんです)。
などど、書いていると、大きなお世話の大津波が来そうなのでそろそろ路線をかえます。このTIEというスクールの潜入レポートは、他校の潜入レポートと若干、主旨が違う内容になる気がします。つまり、TIE外語学院のメソッドを私なりに、皆さんに判りやすくお伝えできたらなぁと思っています。そう考えたのは、たねぞう自身が見学に行き、学院長とお話して、本音で「このスクールを正しく伝えてあげよう」という衝動に駆られたからです。
各英会話スクールは、独自のメソッドを看板として掲げています。あげていくとキリがないのでここでは止めときますけど、そのメソッドが実際にレッスンで活かされているスクールは、皆無と思っていました(過去形に注)。「なんちゃらメソッドは大義名分にすぎない」と、そんなスタンスでしたから、「質より量が大切ですよ」と今までコラムやQ&Aでも書いていたような気がします。
が、ありました。実際に独自のメソッドを気合いれてその通りに信念(というか、執念に近い?)もってやっているところ。ここ、TIE外語学院。そして、そのメソッドは英会話習得に対する全てをカバーするものではないにせよ(そんなスクールは在り得ないでしょう)、日本人が何故英語がド下手なのかを論理的にアプローチし、その回答を実践しています。
他の比較サイト様には関心は無いのですが、あまりにオチャラけてTIEの習得理論を書いているサイトも見受けられたので、たねぞうは、ここは真面目にアプローチしてみようと思った次第。
結論から言いますと、ここは良いです。でも、その良さを体験時に理解できない人は、入学しない方がいいです。逆に、何故、この方法でやるかをしっかりしつこく納得いくまで聞いた上で入った方は、一年後には会話には困らない程度には必ずなります。こんなこと書いたら、公平中立じゃない?いいんです。たねぞうは思ったことを思ったとおりに書くのが好きだから。
故・松本亮氏の著書を読んだ方はいらっしゃると思います。「英語で考える」など有名。たねぞうもとても感銘を受けた書籍です。TIEのThink In English(英語で考える)の原点は、故・松本氏のアプローチが原点にあるようです。TIEの学院長は、経営者とか教育者というより、求道者に近いものを感じました(多少、あぶらぎってはいますけど・・・おいおい)。なんと言っても、学院長自身が、自分をボブと呼ぶぐらいの変態的(すみません)英語マニアですから。学院長は、故・松本亨氏と親交があったそうで、ご自身の経験を加味し独自のメソッドを創設し、このTIEを立ち上げたとか。
んで、学院長曰く
学院長:「TIEのやり方に感銘してくださる方は、英語のできる方だから入学されないんです」
たねぞう(心の中で):「んじゃ、意味ねぇじゃん」
と、いう思いで、この潜入レポートはTIEの手法をたねぞう的にアプローチするということにしました。「英語で考える」というコンセプト自体が、胡散臭いとか、いろいろ物議をかもしそうですが、ちょっとだけフォローしますと;
「いいじゃん、コンセプトなんだから、かっこいいセリフにしたいんだってば!」あくまでコンセプトですから。というと学院長から、また大きなお世話と言われそうですけど・・・。
たねぞう自身、故・松本亨氏の著書は、お勧め書籍の三本の指に入っており歳月を経ても尚、良書です。Q&Aで英語に行き詰まっている方にも読んでみたらとお勧めしてきました。根幹を突く書籍は、時代を経ても枯れません。ところが表面的、斬新さのみが売りの書籍や教材はほとんどが一過性で終わってしまいます。
たねぞうが、コラムを通じて皆さんにお伝えしたいことの8割は、TIEに見学に行くとみつかるといっても過言ではないくらい、この手法には共感しています。たねぞうは、コラムで「英語で考える」とはどういうことか以前書いたことがありますが、TIEさんと多少アプローチは違うものの、目標(目指すもの)は同じでした。その違いとは、たねぞうの場合は、 ”ちからわざ" 的アプローチであるのに対し、TIEの場合はスマートなんです。英会話をそこそこできる方は、過去に根性入れて努力された時期があります。試行錯誤の繰り返しだったり。でも、「そんな根性ある人の方が、逆に変態的かもしれんな〜」と自嘲させられました。そう、普通の人ってあんまり根性ないんです。例えば、リスニングできるようになるには、どうすれば良い?という問いに、ちからわざ的な根性アプローチで回答すれば、「わかるまで聞いてね」で終わりますから。だから〜、それができないんだって。という堂々巡りになっちゃう。
TIEの手法は、英語を日本語を介さずイメージで捉える訓練(練習ではないような気が・・・)をします。これは、たねぞうが言う大量インプットによって自然にそうなってしまうアプローチを科学したものと言ったら誉めすぎですか?ここは大切なのでもう一度。TIEの手法は、物事を別の言語と(母国語を介さず)ダイレクトに繋ぐ基盤をつくる手法です。
学院長が、「英語はスクールに通って終わりというものではない。スクールは独学で正しい方向に向かっていけるように方向性を示すためにある」というようなことをおっしゃっていましたが、これは「まさにその通り!」。では、そんなスクールが他にあるかというと・・・ない。ないんです。たねぞうも、今迄たくさん潜入しましたが、これほどに、"あぶらぎった"という形容を使用したくなるほど、英語の直解にこだわっているスクールは知りません。直読(直聴)直解を方法論としてうたっているところはありますが、具体的に方法論として確立し、実践しているところという意味で、一般的スクールとは一線を画していると感じます。
通常のやり方だと、基本単語の1500を使いこなすためには、おそらくその10倍の単語量が必要かも。根性があれば誰でもできますと書いたのは上記の通り。ただ、TIEの、イメージとして物事と英語を直結する訓練をすれば、覚えた単語の7割りは、自分で使える単語になるとすると記憶効率的には、非常に良い。同じ労力を使うなら、効率の良いほうが良いに決まっています。
確か、TIEでは、身近なものを小学生が使うピクチャ付きの辞典を使用して英語で描写するというステージがあったような。ビジネス英語より、日常会話が難しいというたねぞうの持論と同じです。ビジネス英語は、日常会話より難しいように思えますが実は、表層的にビジネス英語武装すれば、簡単です。ビジネス英語程度ができるのに、ほんの他愛のない日常会話表現で、言いたいことがでて来ない原因は、英語を英語で思考するという習慣ができていないから(流行言葉で言うと英語脳ができていない)。英語で思考する癖をつけるには、小難しい単語集より、直感で理解できる簡単なものの繰り返しが良い。それがTIEではピクチャディクショナリ。そしてその前提で、フラッシュカードで練習。ある程度英語ができるようになると、日本語を介せず(もしくは介していても、それを意識しなくなる)、とある概念が口から英語でスッとでてくるようになります。しかし、そのある程度までの道って険しいのが現実。だから、ほら、周りに英語できるよって人いないでしょ。
たねぞうは、TIEのアプローチは正しいと思います。最低、正しい方法論を実践しているスクールはTIE以外に知らないです。ここまでTIEを持ち上げといて言うのもなんですが、レッスンはおそらく、おもしろくない・・・でしょう。レッスンではなく訓練ですから。英会話に楽しさを求める人が、間違って入学したら、苦痛を味わうでしょう(笑)。
TIEでおそらく課題となるべき(もしくはなっている)のは、このアタリマエの方法論が、外国人講師にはアタリマエ過ぎてなかなか理解できないものかもしれないということ。通常の外国人講師の場合は、英会話スクールで教えた経験があれば、ほぼ他校でも教えることができるんでしょうけど、TIEでは面食らうでしょう。
また入学される方は、何気なく入学するのは止めた方がいいです。後悔します。見学時に、判る範囲内で「何故この方法論なのか?」と思いっきり突っ込みされることをお勧めします。納得した後、良い意味あきらめて一年訓練したら海外に行っても困らない程度にはなっているでしょう。これは本音でそう思いました。
この潜入レポートが「大きなお世話」にならないことを祈りつつ・・・ 〆
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